ブラックジャック(Black Jack)のゲーム目的は、ディーラーと戦って勝つことです。
ポーカーのように、プレイヤー同士が戦うゲームではなく、配られたカードの合計値でプレイヤーであるあなたとディーラーが競うゲームです。
他のプレイヤーがテーブルに座っていても、各個別にディーラーと勝負します。
これだけ聞くと実にシンプルで簡単そうに思えますが、実は奥が深く、ルールを理解していないと高額勝利金に繋げるための戦略を練ることができません。
そこで今回は、より詳細にブラックジャックを理解するために、ブラックジャックのルールと、ゲーム内で使われる用語や行動を解説。
遊び方が判らないブラックジャック初心者の方向けのページです。
ゲーム中に使う用語
まず、ゲームの詳細説明にも必要になるブラックジャックを行う際に使われるカジノ用語を紹介。
用語 | 意味 |
ディール | ディーラーがカードを配る事 |
ハンド | 手持ちのカードの事 |
ソフトハンド | 手持ちのカードがエース(A)交じりで合計値に選択肢がある事※後述 |
ハードハンド | 手持ちのカードにエース(A)を含まず、合計値に一つの選択肢しか無い事※後述 |
バースト | カードの合計値が21を超える事 |
ブラックジャック | 最初の2枚のカード合計値が21になる事 ナチュラルとも呼ぶ |
アクション | プレイヤーやディーラーが選択する行動 |
スタンド | カードをこれ以上引かない事 ステイ(Stay)とも呼ぶ |
プッシュ | 引き分け |
ブラックジャックの基本ルール
ブラックジャックではディーラーとプレイヤーそれぞれに2枚のカードが配られます。
配られたカードの合計が21を超えない範囲で、ディーラーよりも21に近づけることができればプレイヤーの勝利となります。
勝敗判定
先ほども少しふれたように、ブラックジャックは手持ちのカード(ハンド)の合計が22を超えない範囲で、ディーラーよりも21に近い数字になれば勝ちです。逆に22以上の場合は負けが確定します。
ディーラーも同じく、22以上の場合は負けとなり、そのテーブルにいるすべてのプレイヤーが勝ちとなります。
ハンドを21に如何に近づけるか、ディーラーを如何にバーストさせるかが、ブラックジャックで勝つうえで重要な要素となっています。
カードの数え方
・「2」~「10」はそのままの数字
・「J」「Q」「K」は全て10でカウント
ソフトハンドとハードハンド
例えば「A」と「5」のカードが出た場合、「6」とカウントせずに「16」とカウントするソフトハンド(この場合ソフトシックスティーン)となります。
しかし、例えばこれにダブルダウンを使ってカードを追加して「Q」が出た場合、「A」交じりでも16しか選択肢が無くなります。このような場合をハードハンドと呼びます。
ハンドシグナル
ブラックジャックでプレイヤーが行うアクションは、最初の2枚のカードが追加された後に、カードを追加するか(HIT)、カードを追加しないか(STAY)の意思表示が基本です。
HITかSTAYか、その意思表示はハンドシグナルで行われるルールとなっています。
ヒット
「HIT」を求める際はテーブルを手で軽くトントンと叩きます。
ステイ(スタンド)
「STAY」の場合はテーブルに手を置かず、左右横に振って意思表示をします。
ランドカジノの場合、不正行為を後で調査するとき用に、防犯カメラで映った手の動きで判定するため、このような形がとられています。オンラインカジノの場合はあまり関係ありませんが、覚えていて損はないでしょう。
ゲームの流れ
ブラックジャックは必ずプレイヤーが先行でディーラーが後攻となります。
はじめに、プレイヤー、ディーラーの順に各々2枚のカードが配られます。
プレイヤーのカードは2枚とも表向きに配られるので数字の合計が分かる状態。
ディーラーのカードは1枚だけ表(アップカード:Up card)で、もう一枚は裏側(ホールカード:Hole card)です。
この状態からプレイヤーは次のアクションをハンドシグナルで示さなければなりません。
プレイヤー(先行)のアクションとオプション
最初に配られた2枚のカードの合計値が22の場合は負けが確定します。
それ以外の場合、基本HITかSTAYかを選択。HITはハンドが21になるか、21を超えるまで連続して行えます。
HITで22以上になった場合は負けが確定します。
また、一定の条件を満たすことでダブル、スプリット、サレンダー、インシュランス、イーブンマネーの計5つのオプションを与えられます。
オプション、バーストを含め、プレイヤーの全てのアクションが終わった場合、後攻であるディーラーのアクションが始まります。
ダブルダウン
手持ちハンドが2枚の時にのみ使えるオプション。
ベット額を最大2倍まで引き上げて、ディーラー(後攻)のアクションを待つことができます。
その代償として、1枚しかHITすることができなくなります。
ダブルダウンを行う場合はベット額の横に同額のベットコインを置き、人差し指をディーラーに向け、オプション実行の意思を伝えます。
スプリット
「分ける」という意味通り、配られた2枚のカードの数字が同じ場合(例:10,Q)(例:8,8)に、ベット金額と同額を賭けることによって一つのハンドを分けて2つの独立したハンドとしてプレイできるオプションです。「分身の術」のようなものだと考えるとイメージしやすいでしょう。
スプリットされたハンドは通常のハンド同様にそれぞれもう1枚のカードが追加され、2枚の状態になります。
分けられて独立したハンドは、通常のハンド同様にヒット、ステイ、ダブルダウン等のアクションが可能です。
ただし、「A」が2枚揃ったハンドをスプリットした場合は、カードは一枚しか追加できません。また、「A」をスプリットした後に「10」「J」「Q」「K」がでてもブラックジャックにはならず、「21」としてカウントされます。
スプリットを行う場合は、ベット額と同じ額のベットコインを横に置き、ピースサインでオプション実行の意思を伝えます。
サレンダー
サレンダーは「降伏」という意味で、負けを認めてベットの半分を没収される代わりに、残り半分が回収されずに済みます。
ハンドシグナルは一本指で横に線を書くしぐさをします。
サレンダーはハイリミットルールで行われることが多く、一般のテーブルではあまり行われないルールの様です。
インシュランス
「保険」という意味を持ち、ディーラーがブラックジャックを持っている事に賭けます。
ディーラーが「A」のアップカードを持つときだけ行えるオプションで、この状態のときにディーラーは「A」を横向きを変え、手の平を上にして右から左へ移動させるハンドシグナルで、プレイヤーにインシュランスを行う意思があるかを問いかけます。
プレイヤーはディーラーの掌が開いている間にインシュランスベットを賭けるか賭けないかを口頭で決めます。インシュランスベットはオリジナルのベットの半分までを賭けることができます。
ディーラーのホールカードがアップされてブラックジャックだった場合に、もしオリジナルベットで負けても、インシュランスで勝つことができれば、インシュランスベットの2倍の配当が得られます。
※インシュランスベットの配当倍率は、テーブルに記載されている【2to1】などの記載で確認でき、テーブルによって異なる場合があります。
イーブンマネー
ディーラーが「A」のアップカードで、プレイヤーがブラックジャックの状態のときに使えるオプション。
この状態のときにディーラーは「A」を横向きを変え、手の平を上にして右から左へ移動させるハンドシグナルで、プレイヤーにイーブンマネーを行う意思があるかを問いかけます。
インシュランス同様に、ディーラーの掌が開いている間にイーブンマネーをするかを口頭で伝えなければなりません。
イーブンマネーになると、ディーラーのホールカードがアップされる前に、プレイヤーにベット額1倍の配当が支払われます。
ディーラー(後攻)のアクション
プレイヤーのアクションが終わり次第、ディーラーは2枚のうち一枚のホールカードをアップします。
この時点で22以上の場合はディーラーが負け、テーブルにいるすべてのプレイヤーが勝ちになります。それ以外の場合はハンドの合計値によってディーラーの次のアクションが決まります。
ディーラーのヒット条件
ディーラーの2枚のカード合計値が16以下の場合、無条件でHITしなければなりません。
3枚目のヒットでハンドの合計値が17以上且つハードハンドとなっている場合を「ハード17」と呼び、ディーラーはそれ以上何もできず、無条件でSTAYとなります。
ディーラーはこの様に、16以下の場合はHIT、ハードハンド17以上の場合にSTAYとアクションが制限されます。
ただし、ソフトハンド17以上の場合はHITするのが一般的ルールです。
ソフトハンド17以上の場合にSTAYとするハイリミットルールは、プレイヤーに有利な条件であるため、大金を賭けるハイローラーに対して行うルールです。
この様に、ソフトハンド17以上の扱いがテーブルによって異なる場合があります。
勝敗で支払われる配当
当然ですが勝ち、引き分け、負けによってベット額と配当が異なります。
・ブラックジャック(例:A、10)の場合はベット額1.5倍の配当
・ブラックジャック以外ならベット額1倍の配当
・ダブルダウン=ベット額2倍の配当
・インシュランス=インシュランスベット額2倍の配当
・イーブンマネー
・ベット額は没収されずそのまま
・通常=ベット額全額没収
・ダブルダウン=ベット額全額没収
・サレンダー=ベット額半分を没収
・インシュランス=インシュランスベットを没収
ブラックジャックの配当倍率
ブラックジャックになった際、勝利する事で支払われる配当倍率がベット額の1.2~1.5のように異なるテーブルがあります。
そのテーブルで行われている配当倍率はテーブルに表示されている【3to2】や【6to5】で見分けます。
・6to5=1.2倍
・1to1=1倍
同じランドカジノ内、オンラインカジノ内でもブラックジャック配当倍率が異なる場合がある為、特に配当倍率が1to1になっているテーブルでプレイすることはお勧めしません。
まとめ
・2枚のカード合計が「21」に近い方が勝ち、「22」以上で負け
・先行プレイヤーで後攻ディーラー
・基本はヒットとステイのアクションだが、状況によってオプションが与えられる
・アクションによってハンドシグナル、口頭での意思表示がルール化されている
・勝利配当は基本ベット額1倍、ブラックジャック1.5倍、オプションで0.5~2倍
・テーブルによってブラックジャック、インシュランスの配当倍率が異なる
ブラックジャック(Black Jack)のルールは基本シンプルですが、オプションを含めるとゲームに慣れるまでやや時間がかかります。しかし、オプション(とくにスプリット)を上手く利用することで大きな勝利金を手にすることができるので、最初の内は場数をこなし、ゲーム進行に徐々に慣れていくことを意識しながらプレイしましょう。
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